思い出のお見合いバスツアー Memory:6
金曜日, 8月 27th, 2010お見合バスツアーから、ようやく自分が自分に戻れる
感じがしていた僕は、たまにはトモに頼らないで
僕自身が何か楽しめることを探そう、って思ったんだ。
でも、一体何から手をつければいいんだろう。
考えすぎると、未だに元カノとの思い出が甦ってくるから
なるべく簡単に考えをまとめて…。
とりあえず夏期休暇をとり損なっているから、まずは
休みかな。そして髪を短くしてしまおう。
元カノが好きだったヘアスタイルも思い出とともに
切ってしまおう。そして部屋のいたるところに散らばって
いる思い出も処分だ。
うん、なにか元気が出て来たぞ。
休暇の届を出して、自宅に帰る時いきなり後ろから肩を
叩かれた。「ひさしぶり!」
…え?誰だっけ?
「憶えてないんですか~?めぐですよぅ。」
あ!お見合バスツアー!お見合バスツアーで一緒だった
めぐちゃんか!ずいぶん陽に灼けててわからなかった。
「サーフィンやりに奄美大島に行ってたんですよ、すっごい
やけちゃって恥ずかしいけどw」
へぇ~、サーフィンやるんだ。あのお見合バスツアーの時は
自分のことでいっぱいいっぱいだったから、もしかしたら
聞いてたかもしれないけど。
「なんだかあのツアーの時より元気そうですね!」
ってめぐちゃんに言われて、ちょっと嬉しかったんだ。
で、思い切って言ってみた。
「めぐちゃんに時間があれば、だけど、軽く飲まない?」
「マジですか?時間は大丈夫ですよ!っていうか、あのお見
合いバスツアーの時と別人みたい!」
僕の行きつけの焼鳥屋に入って、あの時の思い出話や、めぐ
ちゃんの友人の代理お見合いの話を聞きながら、僕は心が少し
溶けて行く不思議な感覚を味わっていた。